活性炭はコストと性能に優れた吸着材です。一概に活性炭と言ってもたくさんの種類があり、用途により選択肢が変わってきます。活性炭はアンモニアの吸着は苦手ですが、それでもある程度吸着できるものもあります。活性炭の吸着力は急速ですごいものがあり、他の分解方式ではとてもかないません。シックハウスや化学物質過敏症の方が活性炭方式の浄化装置を使ってあるのもうなずけます。
ただ、欠点は自分自身が濃度が上がっていくため一定の濃度以下には下げられないことが挙げられます。
通常に言う「低濃度」くらいには下がりますが、「超低濃度」までは下がりません。
しかも低濃度を維持するためには新しい活性炭に交換することが必要です。
また、周囲の濃度が低いと活性炭が吸ったVOCなどを吐き出すことがあることも欠点です。
それでも使われているのは吸着速度のすごさです。
窓から煙が入ってきたり、来訪者が柔軟剤のにおいを持ち込んだりしても、急速に吸い取ってくれます。
近年では活性炭以外の高性能の吸着材が開発され、活性炭の欠点を改善しつつあります。
現状では高価なところが欠点ですが、性能の改善とコストダウンが進めば急速に広がる可能性があります。
アイクオークでは活性炭方式の浄化装置はまだ販売していないですが、近いうちに商品化する予定です。
完璧な浄化装置は世界を見渡しても存在せず、当面は難しいと思います。用途に合わせた使い分けが必要です。